ラインアウエンの小さなティーハウス

1921年春、ユトレヒト市は「クロンメ・ライン付近のラインアウウェンで適切と考えられる場所に簡素なティーハウスを設置し、歩行者、自転車利用者、ボート乗りに休息の場と快適なひとときを提供する」ことを決定しました。

ティーハウスに最適な場所として現在の位置よりやや東寄りでクロンメ・ラインに近い、現在の遊び場の場所が挙げられました。しかし「その場所がラインアウウェン要塞の小さな敷地内にあり、実行にあたり厄介な制約を伴う」ため、現在の場所が選ばれました（このインフォパネルの反対側も参照）。アムステルダム派建築様式で建設されたティーハウスの建設費用は当時6500ギルダーでした。

1924年、借主の要請により、ティーハウスには簡素な木造住宅が増築されました。これは正面玄関右側の部分です。1997年、建築家バーテス・ムルダー（ヘリット・リートフェルトの弟子）による設計で、ティーハウスはクロンメ・ライン側に拡張されました。この拡張には、日本式のパビリオンを含み、ベランダを通じて新たに整備された日本庭園へと自然に続くデザインが採用されました。